「地球国」つくるぞ! -自分の探究と、より良い世界を諦めない「WE」の挑戦

夢を応援し、理解し、ともに走るパートナーとなる──様々な新規事業の創出を助ける株式会社WEのミッションである。
そんなWEはどのように誕生したのか? そして、そのメンバーたちはどのような“夢”を持っているのか? 
今回は株式会社WEの原点を振り返るべく、社長である戸田裕昭(とだ・ひろあき)をはじめとして5人のメンバーが集まり、WEの原点、
WEに関わる各メンバーの「Will」、そしてWEとそれぞれの展望を語った。


戸田裕昭)
こんにちは。戸田裕昭です。「とだっち」と呼んでもらってます。
株式会社WEの創業者で、代表取締役です。
僕はWEを立ち上げた本人として、本来で言えば「経営者」をやらなければいけないんですけど、元々プレーヤーになりたくてこの会社を立ち上げました。
ですので、経営者というよりも、自分がやりたいことをみんなの力を借りながらやりまくってる、という感じです。

田中秀行)
田中秀行です。よろしくお願いします。
とだっちとは3年ぐらい前から知り合いでした。とだっちのやってることに共感してWEにジョインしました。
WEでは、とだっちとかメンバーのWILLや想いをどうやったら形にできるかを考えて、組織デザインなどを通して、実行するための方法を考えるような役割を担っています。

山﨑瑛莉)
山﨑瑛莉です。私はWEが卵みたいな状態だった創業期から一緒にやらせてもらっています。
私自身は教育学の研究にライフワークとして取り組んでいることもあって、WEでは教育プログラムの開発や実施を主に担当しています。

水谷優子)
水谷優子と申します。WEではシステム全般を担当していて、コーポレートサイトの修正から、システムを何か作りたいっていうときの開発、デザインなどをやっています。
私は元々ヒデさんの紹介でWEにジョインしたのですが、教育に関心があって、WEでやろうとしていることが面白そうだなと思って入りました。

二見元気)
二見元気です。WEでは広報を担当しています。
みなさんと出会ったのは戸田っちとえりさんとヒデさんが、昨年(2022年)に栃木県庁で新規事業創出プログラムをやってくれて、それを受講したことがきっかけでした。
講座がとてもおもしろくて、こういう人たちと仕事としても関わっていきたいと思っていたところ、とだっちからWEで広報を担当してみないかと声をかけていただき、仲間に加わらせていただきました。

編集部注)Will…WEが提供する教育研修プログラム「Will Based Learnning」(WBL)で用いられる重要なターム(概念)。WBLでは、その人がどのような経験をしてきて、その経験からどのような価値観を形成し、そしてそれに基づいてどのような社会をつくりたいか、を探究する。プログラムでの探究を通じて紡ぎ出した、ありたい理想の自分、会社、社会などの姿、そしてそれらから導き出される「人生の目的」を総じて「Will」という。

戸田)
僕は新卒で入社した企業の中で世の中を変えるっていうことに挑戦してきました。でも、やっぱり大企業には大企業のルールがあってなかなか(自分の想いだけでは)上手くいかないことがある。そこからずっと「やりたいことをやるにはどうしたらいいんだろう」って考えてきました。

僕には、誰もが違いを認め合って生きていける社会である「地球国」というものを作りたい、といういうWillがあります。
そして、大企業の中でそのWillを実現するのが難しいのなら、自分で会社を立ち上がるしかない、と思ってWEを立ち上げました。

誰もが違いを認めあって生きていける社会。それが「地球国」会社の中で実現するのが難しいなら、会社を立ち上げる。

そして、WEを立ち上げるまでも、立ち上げてからも、これまでいろいろ試行錯誤しながら社会を変えていこうと頑張ってきました。
これからはWEが「フェーズ2」に入る段階だと思っています。みんなと一緒にどんどん新しいことを仕掛けていって、「地球国」の実現に向かっていきたいなって思ってます。

二見)
とだっちの「地球国」というWillはWEのウェブサイトのメインビジュアルにもなっていますよね。私は最初にあの画像をみたときに「あ、こういう絵を堂々と掲げられる会社ってとても素敵だし、価値観を共有できそうだ」と思いました。
ヒデさん(注:田中)はどういう経緯でWEに加わったのですか?

田中)
僕は元々金融業界で10年ほど働いていました。そのときから、金融の世界でずっと働き続ける人生が想像できなかったんですよね。それで、お花を勉強し始めて、フランスから帰国したタイミングで独立をしました。

バラの種類は3万種類。どれも違って、どれも美しい。人間も一人ひとりが「バラ色」の人生を歩める社会にしたい。

バラって3万種類もある中でどれもが違って美しいんですが、それって人間にも同じことが言えると思うんです。
そこから、一人ひとりが「バラ色」の人生を歩める社会を実現していきたい、というのが私のWillになりました。そして、戸田さんと出会って、言葉は違うけど目指す方向は一緒だよねと共感したので、一緒にやりましょうということになりました。

戸田)
ヒデさんに初めて出会った時に薔薇の話をすると思っていましたが、「誰もがバラ色の人生を遅れる社会を作りたい」という話で、言い方は違うけど目指している社会は同じだなって思ったのをすごく覚えています。
そのときから「ヒデさんと一緒にやりたい!!」って思っていました。
えりさん(注:山﨑)はどういう経緯でしたっけ?

山﨑)
私は、元々高校生ぐらいのときから国際協力の分野に関心があって、大学時代もそういった活動に参加したり、色々な人たちとお会いしたりしてきました。その中で教育に関心を持ち、そこから研究畑の方に進んで来ました。

違いを認め合う。そして共鳴しあって、より良くなっていく。そんな社会の実現に寄与したい。

人が自分の関心だったり好奇心だったりを持っていて、それに基づいて自分で選択肢を作り出していけるような、そういう人とか社会でありたい、というのが私のWillです。
WEには、違いを認め合って生きていくっていう雰囲気というかカルチャーがある気がしていて、一番共感しています。一人ひとりが違ってそれでそれが共鳴し合って、より良くなっていく、そんな社会を実現するために、私もWEでがんばりたいと思っています。

田中)
山﨑さんにとってもWEの舞台はWILLを実現する場になってるんですね。
水谷さんの経緯も教えてください。

水谷)
私は元々学生時代、組織というか学校にほとんど馴染めたことがないんですけど、すごい傷ついた経験も逆になくて、自己肯定感だけはなぜか異常なまでに高いので(笑い)、周りから浮いてるなと思いながら学生時代を過ごしてました。

高校を卒業して進学はせずに独立して、フリーのエンジニアになったんですけど、そのあとエンジニアを教育して仲間を増やすという方向に進路をシフトチェンジしました。
そしたら、学生時代はほとんどできなかったいい仲間が増えていって、そうして人に教えていく中で、やっぱり人を好きになることが好きっていうところが自分の強みだと感じて、それを職業にできたらいいなってここ数年思っていたんです。
人に自分の愛をどう伝えていくかというところにプロフェッショナルとして尖っていけるといいなと思っていて、今はそういう活動をしています。

私は、人を好きになることが好き。お互いがお互いを愛せる世の中をつくりたい。

私のWillは、お互いがお互いを愛せるよねという確信を持っている前提で関わり合える世の中でしょうか。それを作ることができたらいいなと。
私が皆さんとちょっと違うところは、わがままなところですね。
ただし、前提として私自身も曲げないところは曲げないんですけど、そのかわり、相手が曲げないことも尊重するんです。「私はこう、君は?なるほどすいません」みたいな感じです。相手に対して正しさを押しつけるのではなく、自分の正しさをしっかり主張するっていうところが大事だと思っています。

戸田)
今の話ってすごい大事ですよね。自分の思いと他人の思いが違って「はい、さよなら」になるんじゃなくて、すり合わせみたいなところに持っていくところが大事ですよね。
二見さんの経緯も教えてください。

二見)
私は父の仕事の関係で、生まれてから小学校に入学する直前まで色々な国を転々としていました。
肌の色や髪の色がみんな違うのが当たり前という多文化な環境で育ったので、小学校でまわりがみんな「日本人だけ」という環境になったときに逆に馴染めなかったのを覚えています。
その頃、小学校の図書館で「憲法」の本を読んで、憲法13条の中の「すべて国民は、個人として尊重される」という一文に触れたんですね。
個人がもっと尊重されるはずなのに何で日本はそうじゃないんだろう、みたいな疑問というか悩みを持ってその後も生きてきました。
それなので、大人になってからも、自分とは違う他者を尊重して仕事をする、そういう環境に身を置くというのが大事だと思っていて、そういう価値観を共有できる人と一緒に仕事したいと思っています。

憲法13条「すべて国民は、個人として尊重される」。尊重される、そのために声をあげられる社会を。

ですので、私は世の中をもっと良くしたいと声をあげた人に対して、共感や支持が集まる社会をつくりたい、というWillを持っています。

戸田)
僕は3年後は、いよいよ世界に出るっていうところに来るかなと思っています。日本で今までやってきたこと、何か日本の中で一定の成果が出るようになってきたものを、いよいよ地球国実現のために世界へ打って出る。

戸田)
それは、実はあんまりなくて。今が結構幸せなんですよ。やっと何かチームになったなっていう。今までずっと何か寂しさがあった。「人はいるんだけれど1人ぼっち」というか、そんな感じみたいなのがあったけど、今はみんなが何かやりたいって言って動いてくれてるので、超嬉しいんです。
なので、組織としては大きくしないって決めています。これぐらいがちょうどいいですね。

田中)
僕は、3年後はもっとWEに関わってる人たちが増えていると思っています。それは必ずしもWEの社内メンバーが増えるという意味ではなくて、組織は違っていても志が一緒だったら、その人と一緒にどんどんいろんなことをやっていきたい、という意味です。
僕が関わっている人たちとWEを繋げて、何かまた化学反応を起こすようなことができたら、より楽しいだろうっていうふうに思っています。なので、とだっちとしては、組織として増やそうとはしてないということでしたけど、関係人口は増やしていきたいなと思っています。

山﨑)
私は直接会うこととか、手作りとか、そういうことを通じて得られる「手触り感」が好きです。社会もみんなの繋がり方もどんどん変わっていく中で、アナログで繋がる場だったりとか、機会を持てるようにしたいし、そうなっているんじゃないかなと思っています。

水谷)
私は今、人生で一番、周りにアベンジャーズみたいな人が集ってきてる状態だなって思っています。
この3年間は、WEも含め違う組織も含め、そういうアベンジャーズをもっと探す旅に出て、3年後にはアベンジャーズで地平線まで埋まってるぐらいの状態が作れるといいなと思っています。

二見)
私は海外で働くことも視野に入れていきたいと思っています。これからはこれまで以上に、日本から世界に向けて人も出ていくし、何かそこのコミュニティを作るようなことに関わりたいなって思ってます。
そのときにWEで知りあった人たちと、それこそ関係人口として、どんどんつながっていって、大きなエネルギーにしたい、ということを今思っています。私にとっての「地球国」を具体化していきたいと思っています。

戸田裕昭 / TODA, Hiroaki
株式会社WE 代表取締役
趣味はランニングと高地トレーニング。平和の象徴オールマイトを目指し日々トレーニングを行う。
頭を使うより体を使うことが得意!

田中秀行 / TANAKA, Hideyuki
組織デザイン/(株)Asante/AFRIKA ROSE代表取締役/(一社)LIFE IS ROSE代表理事
一人ひとりが薔薇色の人生を歩める社会を創るをテーマに日々活動中!

山﨑瑛莉 / YAMAZAKI, Eri
プログラム開発/ 教育学研究者
字を書くことと旅が大好き。世界は広く美しくおもしろい。

水谷優子 / KOBASHI, Yuko
フロントエンドエンジニア/ CHANTO株式会社 代表取締役
毎日必死に生きているタイプの人間。必死に生きている。

二見元気 / FUTAMI,Genki
広報 / 合同会社新しい箱代表社員
草ラグビーとウェイトトレーニングが趣味。のはずがどちらも最近サボりがち。

株式会社WEのメンバー紹介ページはこちら
https://we-inc.net/about-us/

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