NECにてマネジメント職研修の講師を務めました

2024年6月18日(火)、NEC 事業開発統括部主催の研修にて、戸田が講師を務めました。これは、「自己認識を深め、自分のやりたいことと会社の価値を結びつけていけるようにすること 」を目的としたもので、33名の社員の皆さんを対象にワークショップ形式で実施したものです。

はじめに、統括部長松田氏より冒頭挨拶をいただきました。実際のご経験から着想されたアイスブレークの後、「なぜ今回の研修が行われるのか」、「参加者の皆さんに期待する役割(リーダーシップとフォロワーシップ)と皆さんの会社との関係性における位置づけ」について説明がありました。その後、メッセージとして「挑戦を楽しむ、その先には必ず『好き』が待っている」ことを強調し、研修を開始しました。

本研修は、全部で4つの内容で構成されています。

1. 自己紹介

まず、戸田は自己紹介に加えて、これまでの所属企業や取り組んだ事業における成果を中心としながら、自身の経歴について話しました。これは、一つめの内容の前段として位置付け、「自慢」をテーマにした一つ目のワークを実施。

ワークのまとめとして、「普通の自己紹介だと自分のやっていることしか話さないが、このような自慢をすることで、より新しい気づきが得られるのではないか」と想定して実施したことを説明しました。

2.  合理と非合理

このセッションでは、現在の効率的な社会や環境のなかで、「非合理的なこと」について改めて考えることから始めました。「会うこと」の意味や手紙を書くこと、数百件の飛び込み営業をしてみる、などの一見「非合理的なこと(非効率的なこと)でも、成果に結びついた例を提示し、参加者の皆さんの経験から「非合理的、非効率的な選択肢を考える」ためのワーク(「非合理的なやり方を考えるワーク」)をおこないました。

ここでのまとめとしては、「こういう考え方もあるよね、という新しい選択肢として考え出すこと」、「面倒なことも成果に繋がることもあり得るかもしれない、と考えること」に気づくきっかけとしていただきたい、としました。

3. これからやることと発揮する価値

第3のセッションでは、自分がやること(やりたいこと)はどのような価値があるのか、それは会社としても価値になるのか、という問いから、自分と会社の価値を繋げる内容としました。

「これからやることと発揮する価値ワーク」では、30分の長尺をとって個人でしっかり考え、その後歩き回りながら、5分共有を3セット行うワークを実施。ワーク後は内省の時間をもち、他の人からの意見を聴いたり自分の話をしたりしたことから得た気づきや考えたことをまとめました。

4. 20年後の自分が今の自分に自慢できること

最後は、これまで考えたことを一旦放ち、自分の未来を想像して現在からのステップを考えるためのワークを行いました。「20年後の自分が今の自分に自慢できることワーク」にて、未来の自分が自慢できるようになったことを見いだし、その理由(なぜ自慢できるようになったのか)を考えることで、今から20年後までに何をすればよいのか(何をやりたいのか)について具体的に描き出しました。

最後の振り返り・感想では、次のような声をいただきました:

  • 自社にはおもしろい人がたくさんいると思った
  • ここ数か月忘れていた「大事なもの」を思い出した
  • 自分のやりたいことと会社の事業としてやることをどのように結び付けていくか、ということを考える機会をもらったと思う。「非合理ワーク」で考えたように、ストレートにやってもうまくいかないことについても、アプローチを変える・戦略を変えるということも一つの方法だと理解した。

戸田によるクロージングでは、大企業で仕事するということについて自身の考えを述べました。「大企業にいるということは恵まれたことであり、組織の仲間や経験があるからこそ、新しいことができる環境がある」ことを強調しました。

最後に、松田氏のコメントがありました。

  • 何かやろうとしたときに、「なんでやるのか」ということを問われるだろうが、それで諦めるくらいであればそこまでの思いだ、と考える。やりたいことや「必ず社会のためになる」と思うのであれば継続してほしい。それが隠れてやることでも、アプローチを変えることでもいい、やろうと思う気持ちを諦めずにやってほしい。何かやりたいことがあって、社会的意義があり、自分のやりたいことであって、結果的にNECにとって良いものとなれば皆さんはヒーローになれる。ぜひがんばってほしい。

研修後の懇親会では、さらに社員の皆さんの熱い想いを伺うことができ、今後さらに皆さんが研鑽される機会にご一緒したいと強く思いました。

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