実施者インタビュー 佐藤圭さん

セイノーホールディングズ株式会社オープンイノベーション推進室の皆様と、イノベーション人材育成研修を6ヶ月にわたり実施させていただきました。弊社代表戸田が、2019年に佐藤さんの事業と協働させていただいたことから、今回の研修が実現となりました。今回の研修は、新規事業創出を業務とされるメンバーの皆さん自身が、人生をかけて何を成し遂げたいのか、ということを深く考え、事業を生み出す目的について考える機会を持つことを目的に取り組んでいます。

今回の研修で中心となり取り組んでいただいた、オープンイノベーション推進室の佐藤さんにインタビューを実施させていただきました。

■佐藤さんが感じるこの研修の強み

事業をつくることは一つのゴールですが、今回の研修は、「事業をつくる人をつくる」研修だと感じています。

事業をつくる「やり方」とか、ビジネスパーソン人として「成長しよう」みたいな研修や書籍は数多くありますが、それを本気で「やる人」になる、そこにこだわる続けるのが、WEさんの研修の価値だと思います。

自分が考えてアウトプットして仲間と手を取り合ってやっていく、ということが唯一無二です。

ー新規事業って辛いこともたくさんある中で、それを乗り越えるマインドって大事だと思うんです。そのあたりはいかがですか?

自分の思い込みで、なりたい自分と今の自分のギャップに悩んだり苦しむ人って世の中にたくさんいると思っていて。「自分はこの事業をやるんだ」「新規事業を起こすんだ」と思っていても、現状とのギャップに苦しむみたいな。

しかし、このプログラムでは、しっかり自己理解をすることが組み込まれているので、「なぜ自分がそれをやるのか」を強く持つことができると思います。ですので、そのギャップが生まれにくく、モチベーションが保ちやすいのだと感じています。

自分を知って、必要なことを感じて、必死になって考えるから、しっかり次に繋げられる。このプロセスを通して、人が変わり始めているなと感じています。

■「人」が変わり始めた

ー「人が変わり始めた」というのは、具体的に何がどんなふうに変わっていると感じますか?

助け合う雰囲気というか仲間意識が以前よりも強くなっているように感じます。

この研修の中で、「会社員」としてではなく「ひとりの人間」として自分と向き合う機会が多くありました。自己理解を深めて、お互いが自分をオープンにすることで、より他者への理解が深まっています。

自己開示することを通して「この人こんなことを思っていたんだな」「こんなことしたいんだな」という相互理解が進んでいます。

「助けてください」と声に出さなくとも、能動的に「困っていませんか」「壁打ちしましょう」というような声掛けが自発的に生まれてきているんです!

ビジネス上のコミュニケーションでは生まれない部署を越えたオープンなコミュニケーションが生まれたことで、人との関係が作りやすくなり、他部署のミーティングに参加しても発言しやすくなったり。

今までもそのような場面はありましたが、より活発に、そしてスムーズになった印象です。

■やらされではなく「やりたい」からやる

オープンイノベーション推進室なので、学びを社内でオープンなものにしたいと思い、研修に参加していないメンバーにも研修動画や教材を共有しています。

そうすると研修に参加しているメンバーが、参加していないメンバーに自発的に内容や学びを共有したり、アウトプットしてくれているんです。

最近では、違う部署の社員から「次の動画いつですか?」「毎回楽しみにしています」という声が上がるほどなんです。「とだっち半端ない」という声をもらうこともあります(笑)

ーそうやって、学びを循環してくれているのが嬉しいです!

自分自身、20代という成長できる時期に今回の研修のような学びの機会に参加し、戸田さんとも出会うことができ、考え方やマインド面で変化を実感しています。

社内で、研修内容をオープンにしていますが、20代の私世代だけではなく、40-50代の社員からも評判がいいんです。何度も何度も繰り返し動画を見ている社員もいて、みんな就業時間外で学んでくれているんですよ。そんな自発的な姿もすごくうれしい変化です。

ー「人」だけでなく「組織」が自発的に変わっていったのは大きな変化ですね

オープンイノベーション推進室は事業をつくる部署であるので「事業をつくること」を目的に存在しています。

これまでは「事業をつくる仕事のため」という感覚で研修に参加していましたが、プログラムを進める中で「人」としてこの研修に臨むようになりました。

仕事の枠をいい意味で飛び出すというか、一人の人間として「やりたい」と思えるようになりました。何ていうんですかね、参加させられている感がない研修という感じです。仕事として研修を受けていない感覚が育ってきましたし、主体的に参加する雰囲気づくりに繋がっています。

明確に事業をつくりたいと思っている人には行動促進になりますし、まだ迷っている人には自分への気づきを促し、今自分に必要なことを可視化する。様々なステータスの人やモチベーションの人に刺さる内容だと感じています。

もちろん本人のモチベーションの差によって、研修の効果が変わるかもしれませんが、最終的には自己成長につながっていくことを実感しています。

■研修の導入にあたって、どのように周りを巻き込んだのか

これまでの戸田さんとの関わりから、戸田さんに対して深い信頼があり、「この研修をするべきだ、会社にはこれが必要だ」と強く思っていました。社内でのプレゼンもかなり熱が入っていたと思います。

会社の現状と理想の状態のギャップを把握し、どのようなアウトプットを出したいかも明確にしてプレゼンに臨みました。「なんでこの研修が必要なのか?」という会社の中での壁を突破できたと思います。

その根本にあったのは、戸田さんへの信頼です。

最初に戸田さんに会った時は、チャラい印象もあって「この人大丈夫かな」って思いました(笑)でもギャップにやられましたね。

新規事業の経験が豊富な人ほど、「アドバイスをする人・される人」という上下関係になることが多いのですが、戸田さんは誰にでもフラットに常に同じ目線、同じスタンスで一緒に考えてくれる。戸田さんのその姿勢が、揺るぎない信頼に繋がりました。

ー僕は研修をさせてもらっていますが、一生懸命考えている社員さんたちの方がすごいし、みなさんから教えてもらうことの方が多くて。自分のことを講師や先生だと思っていないんですよ。みなさんから学ばせてもらって、プログラムができていくので、みんなのおかげです。

■これから研修を受ける・検討する人へ

頭ごなしに、「夢をもて」「人生に目的をもて」「ビジネスはこうするべき」というようなコンテンツって世に溢れている気がします。と同時に、「あるべき姿」に翻弄されて知らず知らずのうちに、夢や未来を創造することを諦めてしまう環境にあると感じています。

しかし、この研修を通して、夢を持つこと、仲間をつくるということは、大人だからといって恥ずかしいのではなく、人として生きるために大切なことと実感できるようになりました。「人生の目的を持った上で、一緒に実現する仲間を持つこと」ができる機会があることは貴重です。

側から見ると、綺麗事を並べているだけに見えるかもしれないですが、研修を受けるからこそ得られる空気や、感覚があるんですよね。

描いて終わりではなくそこから行動が変わっていくことが大事で。一生懸命であれる人、一生懸命に実践する人がかっこいいと思います。そんなメンバーの姿を見れたこともうれしかったです。

研修の良し悪しや効果は、参加している人のアウトプットでしか測れないと思います。それをやり切る「気持ち」「思い」を燃やし続けること、そして実践者であることが大事です。

大企業の中で、自分の思いややりたいことを諦めてしまっている人もいると思うのですが、そういう人たちにも新たなきっかけを提供していけるのではないかと思います。

ー僕も「セイノーホールディングス オープンイノベーション推進室の戸田」という感覚で研修に臨んでいます!最後まで走り切りましょう!

(以上)

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